【映画批評 過去記事から】
 いろいろと観た映画を記載する備忘録、2010年4月
末~5月分です。
 観て気に入った作品全てに言及することは、ある意味難
しいので、「エントリからこぼれた作品をフォローしよう」
というのが主旨ですが、本稿が書き終わるまで、ひとまず
所感を書き留めておいたもの(最近はまずツイッターにコ
メントするのが習慣なので、その文章を加筆修正)も含め
てまとめました。



■5/26
ハンター『ハンター』(80 バズ・キューリック)
 マックイーンのトリックなしのアクション
が凄い。画面がシンプルな分、画に奥行きと
広がりがある。前フリとか布石とか全く意識
されてない投げっぱなしなストーリーに吃驚
するけど、映画で大事なのはやっぱり画と動
きだなーと実感。イーストウッドと同様で、
フレームの中に立つだけで映画が生きる俳優
だと思う。ラストショットのベビーとマック
イーンの横顔がキュート。(天動説)
 



■5/22
塔g"バニシングポイント『バニシング・ポイント』
(71 リチャード・C・サラフィアン)
 全編ひたすら走りまくるダッジ・チャレン
ジャー。ひたすらそれを追いまくる警察権力。
 社会的・時代的な問題を含みつつ、ある一
つの事件を主人公の内面も含めて、淡々と描
きだすスタイルの逆説的な説得力。
 物語は果てしなく「遠い場所」へ突き抜け
ていく。この痛烈な衝撃と得も言われぬ爽快
感は、同時代的でなくても共有可能な感動です。
(天動説)




■5/9
ライブテープ『ライブテープ』(09 松江哲明)
 「ドキュメンタリ映画」という以上に、ド
キュメンタリの枠の中で、その要素と手法を
巧みに使った、優れた「劇映画」だと思う。
 ギターと歌とカメラワークでみせる「活劇
映画」であり、大胆不敵で挑戦的な映像に前
野健太さんの歌が響く必見の74分。
(天動説)




■5/9
ココニイルコト『ココニイルコト』(01 長澤雅彦)
 真中瞳改め・東風万智子さん&堺雅人さん
のちょっと不思議なニュアンスの物語。前半
と後半でドラマが大きく変わるところ、ラブ
ストーリー一辺倒ではない脚本が良いです。
 いろんな意味で公開当時に観たかったなぁ
と思う。(天動説)




■5/8
しゃべれどもしゃべれども『しゃべれどもしゃべれども』(07 平山秀幸)
 主要キャスト(国分太一、香里奈、松重豊
森永悠希、八千草薫、伊東四朗)が全員良か
った。派手な飾りのない、まさに落語の人情
噺の一席のようなドラマが心地良い。不器用
な人たちが不器用なりに前へ進もうとする姿
がしみじみとした感動を呼ぶ好編。(天動説)
 



■5/4
ガメラ2レギオン襲来『ガメラ2 レギオン襲来』(97 金子修介)
 GW企画「ガメラ3部作」連日放映の中日
で観たシリーズ第2作。怪獣映画としてもさ
ることながら、海外の映画にも負けてない、
かなり優れたSFだと改めて思いました。
(天動説)
 



■5/4
イッテ!『イッテ!』(06 藤井徹)
 賭け将棋を描く短編で、お約束の展開をこ
とごとく引っくり返す脚本はまさに「将棋」
的で、めちゃくちゃ面白い。編集のリズムも
いいし、佐藤隆太さん遠藤憲一さんも絶好調
だし、なにより紅一点・菜葉菜さんがとって
もイイです。(天動説)
 



■5/3
マイファーストキス『My First Kiss』(05 山田篤宏)
 すごく可愛くて楽しい作品。仕事
とプライベート、どっちが大事?
 少年はガールフレンドのために、
映画のキスシーン撮影を如何にして
回避するか。 
 32分の短編とは思えないくらいに高密度な脚本と人物の描
き込みが素晴らしい。エンディングロールも必見。(天動説)
 



■5/1
ゼブラーマン『ゼブラーマン』(04 三池崇史)
 改めて観たけどやっぱり面白い。理屈も吹
き飛ばす勢い、暴走するかと思いきや意外に
ヒーローアクションのツボは外していない。
 冴えないお父さん役の哀川翔さんもさるこ
とながらコメディとシリアスの境界線にゆら
ゆらと存在する渡部篤郎さんがいい。
(天動説)
 



■4/21
第9地区『第9地区』(09 ニール・ブロムカンプ)
 これは傑作。とにかく面白いし良く出来て
いると思う。たぶん一部では社会的メッセー
ジ色が云々と言われてるかもしれないけど、
作品としてそういう部分はあまり強調してな
いと思う。全体的なバランスのサジ加減が見
事な、SFエンタテイメント活劇。(天動説)
 



■4/18
マシニスト『マシニスト』(04 ブラッド・アンダーソン)
クリスチャン・ベールの狂気の熱演に目が眩
み、謎めいたストーリーに脳が痺れる麻薬的
サスペンス。徹底的にクールにまとめられた
静謐な映像の美しさが、時に禍々しい。
『虚構と現実』テーマが大好きな自分として
は大いに楽しめた一編。(天動説)




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