【映画批評 過去記事から】
フレフレ少女■2008年/ビスタサイズ/114分
監督:渡辺謙作
脚本:橋本裕志
撮影:藤澤順一
編集:日下部元孝
音楽:上田禎
出演:新垣結衣、永山絢斗、柄本時生
   斎藤嘉樹、染谷将太、本多拓人
   日向寺雅人、内藤剛志

読書が趣味で、物語の中の空想の恋に夢中になっている女子
高生・桃子は、ある日偶然野球部のエースに出会い、初恋に
胸をときめかす。彼に夢中になって見守りたくなった桃子は、
廃部寸前の応援団へと入部するが、ひょんなことから応援団
長に仕立て上げられてしまい、厳しい練習の日々を送ること
になってしまう。

d(>_<  )Good!!(2009/08/22)
 劇中で主人公が読んでいる小説のように、古典的なキャラ
クター設定、舞台、ドラマを使って織り上げた、爽やかな青
春ドラマ。古典的、というのはもちろん良い意味での評価で
80年代の学園ドラマのテイストをあえて使ったような、ち
ょっと懐かしさも感じる作りが好印象でした。

 映画全編を終始引っ張るのは、何と言っても新垣結衣のキ
ュートな魅力。女子なのに応援団長の大役を任されてしまう
という役どころで、ひたすら状況描写のみ(例えば、主人公
たちの家庭描写がない、など)でストーリーをどんどん語っ
ていく展開や、やや戯画的なタッチを含んだ描写を「新垣結
衣」という存在が串だんご状に繋げていく…というような感
じの構成。また、状況によって感情が揺れまくる等身大のキ
ャラクターも実にチャーミングです。

 ロングショットでどんと構えた画の中に時折奇抜なショッ
トを混ぜていくのも面白い風味があるし、野球の試合と応援
合戦の主客逆転した構成、クライマックスの「一瞬」を表現
した絶妙な編集や、ラストの卒業シーンでの嬉し恥ずかしの
照れくさい感じなど、観どころも多いのですが、パッと見た
目に「ん?」となるような、やや不明瞭なショットがあった
り、ドラマ展開にもうひとつ「粘り」がないのはちょっと気
になる点かもしれません。

 とはいえ、全編溌剌とした新垣さんの演技を追いかけてい
けば、清々しい気持ちで最後まで観ることができます。たま
にはこういう気持ちのいい映画を観て元気をもらうのもいい
んじゃないでしょうか。      (天動説:映画批評)
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渡辺謙作   染谷将太   2009鑑賞  
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