【映画批評 過去記事から】
サハラ■2005年/アメリカ/シネマスコープサイズ/124分
監督:ブレック・アイズナー 
原作:クライブ・カッスラー
脚本:トーマス・ディーン・ドネリー
   ジョシュア・オッペンハイマー
   ジョン・C・リチャーズ
   ジェームズ・V・ハート
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
編集:アンドリュー・マックリッチー
音楽:クリント・マンセル
出演:マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クルス
   スティーヴ・ザーン、グリン・ターマン


 米国特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のエージェン
トにして、トレジャーハンターでもある海洋学者・ダーク・
ピット。彼は、ナイジェリアとマリの国境付近で発見された
一枚の金貨が、南北戦争時に莫大な財宝と共に姿を消した甲
鉄艦テキサスを見つける手掛かりになると確信。多発する謎
の病気の感染源を調べるWHO(世界保健機関)の女性研究
医エヴァとともに、内紛が勃発するマリ国境を目指すが…。

 広大なサハラ砂漠に潜む巨大な陰謀に立ち向かうダーク・
ピットの活躍を描くアクション・アドベンチャー。クライブ
・カッスラーの世界的ベストセラー冒険小説「ダーク・ピッ
ト」シリーズ第11作『死のサハラを脱出せよ』の映画化。
 主演は製作も兼ねたマシュー・マコノヒー。

 全編テンポ良くザクザク進むストーリーがすこぶる爽快な
快作。物語の設定上、007シリーズのようなアクの強い敵
が出てくる訳ではないのですが、危機また危機の連続を智恵
と度胸と機転で突破するスタイルは痛快そのもの。ご都合主
義と言うなかれ、これぞ痛快冒険活劇の面白さなのです。
 マコノヒー演じるダークピットは国家機関のエージェント
でありながら、その権力に頼らず、とにかくエネルギッシュ
でバイタリティあふれる好漢。政治的駆け引き部分は、上司
のサンデッカー提督が担っていて、この辺の丁々発止のやり
取りも楽しいところ。陽気な相棒のアルや、事件に巻き込ま
れても健気にがんばる紅一点のエヴァもチャーミングです。

 画面的にはロングショットの多用によるスケール感あふれ
る情景・場面描写、ロケーションセットなど、VFXに頼ら
ない本物感が圧倒的&効果的。冒頭、ピットの部屋を長回し
で撮ったタイトルロールの凝った映像(ストーリーやキャラ
クターのヒントが隠れています)にも注目です。
 細かいことを言えば、カットつなぎが不自然なところがあ
ったり、意外にサバサバした編集がされてたりして、アレ?
って思う箇所もありますが、全体の面白さからすれば微々た
るものですね。
 原作シリーズはまだまだあるので、とりあえず何でもいい
ので、<マコノヒー=ピット>第2弾を希望したいです。個人
的には『タイタニックを引き揚げろ』が希望です。

(天動説:映画批評)


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