【映画批評 過去記事から】
ナーク■2002/アメリカ/ビスタサイズ/105分
監督:ジョー・カーナハン
脚本:ジョー・カーナハン
撮影:アレックス・ネポンニアシー
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:クリフ・マルティネス
出演:ジェイソン・パトリック、レイ・リオッタ
   ダン・リーズ、ロイド・アダムズ、シャイ・マクブライド
   クリスタ・ブリッジス、アラン・ヴァン・スプラング
   アンナ・オープンショー、バスタ・ライムズ
   リチャード・シェヴォラウ


 デトロイトの麻薬潜入捜査官テリスは売人を追走中、市民
を銃撃の巻き添えにしてしまい停職となる。復職の条件とし
て、同じ潜入捜査官たったマイク・カルベス殺害事件の捜査
を命じられるが、事件のダメージから立ち直れないテリスは
一旦は辞職を考える。しかしカルベスの残された家族のこと
を思い、犯人逮捕への決意を固める。
 カルベスの元パートナーで、手荒い捜査で何かと問題の多
いオーク警部補とコンビを組むことになったテリスは、事件
の捜査を開始するのだが…

 タイトルの「NARC」とは、アメリカの俗語で麻薬捜査
官や密告者の意。トラウマを抱えた刑事が再起する様を描く
バディものは古今東西いろいろありますが、またひと味違う
コクのある作品です。

 なんといっても、ストーリーも画面も登場人物もやたら渋
い。自然光に近い照明や彩度の低い色調(季節が冬というこ
とも要因)血のりやファイトシーンのリアリティなど、ある
意味ドキュメント・タッチの作風なんですが、4分割カット
やジャンプカットなど、撮影や編集は凝りに凝っています。
 派手なシーンはほとんどないけれど、目が離せない巧みな
演出は見事。

 事件の真相を追う二人の刑事の心理的葛藤と腹の探り合い
を、ジェイソン・パトリックとレイ・リオッタが丹念かつ細
やかに表現し、真実にたどり着くまで二転三転するクライマ
ックスは緊張感の連続。だまされたと思ってぜひ一度観てほ
しい作品です。
 あと、出てくる子供たちがめっちゃ可愛いので、ここも要
チェックです。特に赤ちゃんの演技(?)は必見。時間のあ
る方はDVD特典のオーディオコメンタリーもぜひ。


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