【映画批評 過去記事から】
相棒 劇場版1■2008年/ヴィスタサイズ/1時間57分
製作:東映東京撮影所、東映テレビプロダクション
監督:和泉聖治
脚本:戸田山雅司
撮影:会田正裕
照明:大久保武志
編集:只野信也
音楽:池頼広
脚本:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、益戸育江
   六角精児、岸部一徳、木村佳乃、原田龍二
   西村雅彦、柏原崇、松下由樹、本仮屋ユイカ
   津川雅彦、西田敏行、平幹二朗


 警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は、衆議院議員の護衛を
命じられた。その襲撃現場には謎の記号があり、それは一見
無関係に見えた別の殺人事件の現場にも残されていた。この
事件が予告殺人だったことを突き止めた右京だったが、それ
は東京シティマラソンを狙ったテロ計画、さらには日本中を
巻き込む未曾有の大事件の始まりだった。


 ようやく観ました。というか、ちょっと前に観てたんです
が、あんまり面白かったので、余韻にひたっておりました。
正直な話
『土曜ワイド』の時代からこの作品の存在を知っていたもの
の、ちゃんとチェックしていなかった『相棒』シリーズ。こ
こしばらく何話かまとめて観たんですが、単なる刑事ドラマ
ではなく、社会性や世相を取り入れて、事件とそれにまつわ
るドラマを多面的に描き出している、その硬派な姿勢に改め
て驚嘆してるところです。

 それを踏まえての今回の劇場版。どうにでも痛快エンター
テイメント方向にまとめることが可能なところを、軸足がぶ
れることなく、徹底的に内容を突きつめた重厚なドラマに仕
上げています。暗号解読と対テロ捜査という素材を練りに練
った綿密な脚本、大掛かりなロケ撮影によるスケール感あふ
れた画面、省くところはスパッと刈り込んだ編集の良さで、
これだけの内容を2時間を切る尺にまとめたのは見事という
しかないです。こういう映画がヒット(しかも東映で!)し
てくれるのはうれしいですよね。

 この作品、本編中には『相棒』とだけしかタイトルが出ま
せん。それは、劇場版を作るにあたって、TVシリーズをスケ
ールアップするだけの楽な方法ではなく、『相棒』というタ
イトルの映画としてキチンと成立させるべく、真摯に考えて
作品を作ったことの表れだと思います。観終わってこの映画
を振り返ったとき、なぜタイトルが『相棒』だったのかが判
るはずです。
                 (天動説:映画批評)


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