【映画批評 過去記事から】
 2011年5月に観た映画を記録しています。
下に行くほど日付は古くなります。とりあえず観た映画
のリストなので、良いと思った作品も、不満を感じた作
品も併記しています。良いと思ったものは後日、別エン
トリで批評を書き起こし、該当記事へリンクを貼ります。



油断大敵『油断大敵』
■2004年/アメリカン・ビスタ/110分
■制作:ゼアリズエンタープライズ
監督:成島出
脚本:小松與志子、真辺克彦 原作:飯塚訓
撮影:長沼六男
照明:吉角荘介
編集:奥原好幸
音楽:ショーロ・クラブ
出演:役所広司、柄本明、水橋研二、淡路恵子
   津川雅彦、夏川結衣、奥田瑛二
   菅野莉央、前田綾花

駐在勤務から盗犯係の刑事になったばかりの新米刑事・関
川は、ある日、ひょんなことからプロの大泥棒・猫田定吉
(通称ネコ)を捕まえる。刑事っぽくない実直な仁に惹かれ
たネコは、盗みのテクニックをあれこれ教え始める。ネコ
に刺激されて、刑事としての腕を磨いていく関川。二人の
奇妙な関係と刑事と大泥棒として真剣勝負が始まる。

パッケージのイメージは違って、落ち着いていて深みのあ
る良作。微妙な間合いで繰り広げられる役所広司・柄本明
の掛け合いの面白さ。頭から終わりまで緩いところがなく、
経年描写も見事。夏川結衣が魅力的。(5/2)




フライダディフライ『フライ,ダディ,フライ』
■2005年/アメリカンヴィスタ/121分
■制作:東映、セントラルアーツ
監督:成島出
脚本・原作:金城一紀
撮影:仙元誠三
照明:渡邊孝一
編集:川島章正
音楽:安川午朗
出演:岡田准一、堤真一、松尾敏伸、坂本真
   青木崇高、広瀬剛進、星井七瀬、渋谷飛鳥
   愛華みれ、浅野和之、須藤元気、塩見三省

岡田&堤コンビが、師弟関係であり、友人関係であり、疑似
親子関係でもあるという重奏性。ヘタに描いたら軽薄に堕ち
そうな物語を、さりげない描写と腰を据えた描写の説得力で
描き、見事に「映画」になっている。(5/2)




のんちゃんのり弁『のんちゃんのり弁』
■2009年/アメリカンビスタ/107分
■制作:キノフィルムズ
監督:緒方明
脚本:緒方明、鈴木卓爾 原作:入江喜和
撮影:笠松則通
照明:石田健司
編集:矢船陽介
音楽:Coba  主題歌:スネオヘアー「ロデオ」
出演:小西真奈美、佐々木りお、村上淳
   岡田義徳、山口紗弥加  
   岸部一徳、倍賞美津子

また一つ良い映画を手に入れた…という感じがする。端々で
刺さるようなセリフもあるリアルなドラマでありながらも、
喜劇としてもきっちり出来ていて、申し分ないのではないだ
ろうか…。役者さんもみんな良かった。とりわけ小西真奈美
さんが良い。(5/4)
映画批評→



パンドラの匣『パンドラの匣』
■2009/アメリカン・ヴィスタ/94分
■制作:ユーロスペース
監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:太宰治
撮影:小林基己
照明:藤井貴浩
音楽:菊地成孔
出演:染谷将太、川上未映子、仲里依紗
   窪塚洋介、ふかわりょう、小田豊
   杉山彦々、ミッキー・カーチス

『パビリオン山椒魚』の時も思ったけど、ひとことで言えば
「なんだこりゃ(笑)」な面白さ。画面フレームに対する「人
の出入り」の意表を付く角度とタイミング。一見普通に見え
るシーンも、油断していると驚くようなひねりが入っていた
りして、「純文学の映画化」という枠から活き活きとはみ出
している。(5/6)




ぼくのおばあちゃん『ぼくのおばあちゃん』
■2008年/ヴィスタサイズ/123分
■制作プロダクション:キノシタ・マネージメント
監督:榊英雄
脚本:亀石太夏匡、榊英雄 原作:なかむらみつる
撮影:宮川幸三
照明:鈴木康介
編集:清野英樹
音楽:榊いずみ
出演:菅井きん、岡本健一、阿部サダヲ、寺島進、清水美沙
   加藤貴子、深浦加奈子、宮川一朗太、桐谷健太、並樹史朗
   津田寛治、亀石征一郎、吉原拓弥、伊澤柾樹、柳葉敏郎
   船越英一郎、石橋蓮司、原日出子
●映画公式サイト→

幼い頃過ごした、仲のよかった祖母との日々と家族の絆を描
く物語。
前半、画にあまり躍動感がなく、散漫な印象が強く、後半に
いくほど映画的になる感じ。でもやっぱり123分は長いと思
う。もっと構成を絞ってタイトにまとめてあったら、いろい
ろ活きたような気がする… (5/7)




ニューシネマパラダイス『ニューシネマパラダイス』Nuovo Cinema Paradiso
■1989年/イタリア/アメリカンビスタ/123分
■制作:クリスタルディ・フィルム=レ・フィルム・アリアーヌ
=TFIフィルム・プロ=RAI3=フォーラム・ピクチャーズ
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影:ブラスコ・ジュラート
美術:アンドレア・クリザンティ
編集:マリオ・モッラ
音楽:エンニオ・モリコーネ
   アンドレア・モリコーネ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン
   サルヴァトーレ・カシオ、マルコ・レオナルディ
   アニェーゼ・ナーノ

我が愛すべき映画館、ディノスシネマズ札幌白石(8日閉館)
のクロージング上映作品を観にゆく。30年ぶりに故郷へ帰
ってきたトトと同様に、20年弱ぶりの再観。前回と違って
朽ちた映画館の爆破解体シーンでさすがに胸にくるものが…
(5/7)




カナリア『カナリア』
■2004年/ヴィスタサイズ/132分
■制作プロダクション:オフィス・シロウズ
監督・脚本:塩田明彦
撮影:山崎裕
編集:深野俊英
音楽:大友良英
出演:石田法嗣、谷村美月、西島秀俊
   甲田益也子、りょう、つぐみ、水橋研二
   戸田昌宏、井上雪子、品川徹

テロ事件を起こしたカルト教団の施設から保護され、児童相
談所に預けられた12歳の少年・光一。しかし、彼の洗脳は解
けず、迎えに来た祖父は妹の朝子だけを引き取って行ってし
まった。妹を取り戻す為、児童相談所を脱走した光一は、ひ
ょんなことから知り合った同い年の少女・由希と共に東京を
目指す。
 もっと救いのない感じの話しかと思っていたけど、意外や
希望に満ちていて(もちろん苦さや辛さはあるにせよ)ラス
トの力強さは、画面から観る者にじんわりと伝わる。「誰か
に手を差し伸べる」ような映画。(5/9)




ランドリー『ランドリー』
■2002年/アメリカンビスタ/126分
■制作プロダクション:ROBOT
監督・脚本:森淳一
撮影:柴崎幸三
照明:上田なりゆき
編集:松尾浩
音楽:渡辺善太郎
出演:窪塚洋介、小雪、田鍋謙一郎
   村松克己、角替和枝、西村理沙
   木野花、内藤剛志

頭に傷をもつ青年テルの毎日の仕事はコインランドリーで
下着泥棒を見張ること。そんなある日、男に裏切られ心に
傷を負った水絵という女性が洗濯物を忘れたまま故郷へ帰
ってしまった。ランドリーが閉鎖されることになり居場所
を失ったテルは、その洗濯物を彼女に届けるべく旅に出る
のだが…
「作り込まれた」世界が「リアル」になめらかにつながっ
ていく、その時空間が不思議な感じを醸し出す優しい物語。
窪塚洋介はイノセントな役柄がとにかく似合う。(5/10)




エンプティブルー『EMPTY×BLUE エンプティー・ブルー』
■2009年/アメリカンヴィスタ/デジタルHD/130分
■制作:スタジオステパノ
監督・原案・脚本・撮影・編集:帆根川廣
助監督:羽鳥高正
衣装・メイク:椿マナミ
音楽:Raiji&Chips
出演:秦秀明、長谷川葉生、今井雄一
   石守裕輔、小寺里佳、古木峡也
   北爪啓思、福岡志保美、新井マユミ
   佐々木郁子、立木睦己、須賀善規

(5/12)映画批評→




恋愛寫眞 恋愛写真『恋愛寫眞』
■2003年/ビスタサイズ/111分
監督:堤幸彦
脚本:緒川薫
照明:上妻敏厚
撮影:唐沢悟 写真:斉藤清貴
編集:伊藤伸行
音楽:見岳章、武内享
出演:松田龍平、広末涼子、小池栄子
   ドミニク・マーカス、西山繭子

(5/14)映画批評→




まほろ駅前多田便利軒『まほろ駅前多田便利軒』
■2011年/ヴィスタサイズ/123分
■制作プロダクション:リトルモア、フィルムメイカーズ
監督・脚本:大森立嗣 原作:三浦しをん
撮影:大塚亮
照明:木村明生
編集:普嶋信一
音楽:岸田繁
出演:瑛太、松田龍平、鈴木杏、片岡礼子
   柄本佑、本上まなみ、大森南朋
   横山幸汰、梅沢昌代、松尾スズキ
   麿赤兒、高良健吾、岸部一徳

5/16 映画批評→




リーサルウェポン『リーサルウェポン』Lethal Weapon
■1987年/アメリカンビスタ/110分
■制作プロダクション:シルバー・ピクチャーズ
監督:リチャード・ドナー
脚本:シェーン・ブラック
撮影:スティーヴン・ゴールドブラッド
編集:スチュワート・ベアード
音楽:マイケル・ケイメン、エリック・クラプトン
出演:メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー
ゲイリー・ビジー、ミッチェル・ライアン
   トム・アトキンス、ダーリン・ラヴ
   トレイシー・ウォルフ

「人間兵器」と異名を取る自殺願望に取り憑かれた命知らず
の刑事と、家族思いの実直な黒人刑事のコンビが、麻薬密売
組織の犯罪に挑むアクション快作。シリーズ4作まで続いた
が、やはり本作が一番面白い。正反対のキャラクター設定の
掛け合いのリズム、『ダーティハリー』を裏返したような物
語構成、ドラマ描写とアクションのテンポの良さ、まさに8
0年代アクション映画を代表する一本。(5/28)
 



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