【映画批評 過去記事から】
■2013年/シネマスコープサイズ/127分
■制作プロダクション:共同テレビジョン
監督:佐藤祐市
脚本:龍居由佳里、林誠人 原作:誉田哲也
撮影:川村明弘
照明:阿部慶治
編集:田口拓也
音楽:林ゆうき
出演:竹内結子、西島秀俊、小出恵介、丸山隆平
   宇梶剛士、武田鉄矢、遠藤憲一、高嶋政宏
   渡辺いっけい、生瀬勝久、津川雅彦、田中哲司
   染谷将太、岡本玲、金子ノブアキ、鶴見辰吾
   大沢たかお、金子賢、石橋蓮司、三浦友和
【映画公式サイト】


 竹内結子演じる警視庁捜査一課の凄腕・姫川玲子率いる捜
査チーム「姫川班」最後の事件。連続殺人の捜査線上に浮か
ぶ「ヤナイケント」という男を巡って、事件関係者の思惑が
交錯する…
d(>_< )Good!!(2013/03/08 ユナイテッドシネマ札幌8)

 物語は「事件」の真相を追うミステリであると同時に、姫
川が「公私のボーダーライン」上で揺れ動く心理サスペンス
でもある。恋愛映画的ニュアンスも含んでいるようにも見え
るが、そこに一歩踏み込むことをギリギリのところで回避し
続ける。しかし、それゆえに姫川の単独捜査が多く、TVシ
リーズのファンからすると、「姫川班」のチームプレイとい
う意味で、もうひとつ物足りない感は否めない。その分、冒
頭の食事シーンから、車中での張り込み、映画のラストショ
ットまで、竹内結子の快活な身体性の魅力が全編に溢れてい
る、ともいえる。

 全編ほとんどのシーンに降り続ける雨は、被害者も加害者も
刑事たちも、すべてを平等に包み込む。それはまるで「正義」
と「悪意」のように無色透明で、形が定まっていない。ある時
は「直線」であり、ある時はゆるやかな「流れ」として、彼ら
の言葉にならない心情を時に代弁し、あるいはその表情を覆い
隠しながら、ある時は激しく身体を打ち、彼らを終始濡らし続
ける。
 シネマスコープサイズが効果的に使われる中、音響効果と合
わせた「雨の臨場感」のためには、可能な限り劇場鑑賞をお薦
めしたい。

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