【映画批評 過去記事から】
■2013年/アメリカンビスタ/125分
■制作プロダクション:ジャンゴフィルム
監督:瀧本智行
脚本:真辺克彦、成島出
原作:首藤瓜於
撮影:栗田豊通
照明:鈴木秀幸
編集:高橋信之
音楽:今堀恒雄、ガブリエル・ロベルト、suble
主題歌:キング・クリムゾン
出演:生田斗真、松雪泰子、江口洋介
   二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介
   染谷将太、光石研、甲本雅裕
   小澤征悦、石橋蓮司、夏八木勲

 頻発する無差別連続爆破事件。刑事の茶屋(江口洋介)は、
その容疑者として身元不明の男(生田斗真)を確保。だが彼
の精神鑑定を担当した脳神経科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)
は「一切の感情を出さない」彼の言動に不自然なものを感じ
る。独自に彼の生い立ち調べ始める真梨子は、やがて驚愕す
べき数々の「事実」と「真相」を知ることになる…
d(>_< )Good!!(2013/03/06 ユナイテッドシネマ札幌10)

 凶悪な連続殺人、精神障害による犯罪と精神鑑定、少年法、
被害者と加害者。社会のダークサイドともいうべき理不尽な
現実の中を、理性と自分の信じる正義で戦っている真梨子と
茶屋。「脳男」を巡って彼らに問われる、生と死/罪と罰/
善と悪。
 人並外れた知能がありながら一切の感情をもたず、ただ犯
罪者を殺戮することだけを刷り込まれた「脳男」。殺人者を
処刑する脳男の正義は、常識的には絶対の「悪」なのだが、
思わずカッコ良さを感じてしまう。
 そんなダークヒーロー・生田斗真の無感情の表情・無感覚
の身体性の表現がとにかく凄く、能面のようなその顔の中に、
観客は幻のように「怒り」や「哀しみ」を感じ取ってしまう。
とりわけラストシーンの表情は戦慄的。
 本作は、キワドいテーマに挑みつつも、アクションを盛り
込んだ緩急のある作劇で、ハリウッド映画的モチーフを縦横
に駆使しながら、それを見事に日本流に換骨奪胎した見事な
サスペンス活劇である。

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