【映画批評 過去記事から】
■2007年/アメリカンビスタ/108分
■制作プロダクション:共同テレビジョン
監督:佐藤祐市
原作・脚本:古沢良太
撮影:川村明弘
照明:阿部慶治
編集:田口拓也
音楽:佐藤直紀
出演:小栗旬、小出恵介、塚地武雅
   香川照之、ユースケ・サンタマリア
   酒井香奈子、宍戸錠(特別出演)

 自殺したマイナーアイドル・如月ミキの一周忌の為に集ま
った5人の男たち。彼女の思い出を語り合う追悼会のはずだ
ったが、その内の一人が、彼女の死因が自殺ではなく他殺だ
と言い出したことで状況は一変。徐々に明らかになる事件当
時の状況と新たな情報、そして五人の男達の正体。はたして
如月ミキの死の真相とは?

d(>_< )Good!!(天動説 2013/05/6)

 全編ほとんどが室内での会話で展開する推理劇。絶妙な会
話のリズムが笑いを生み、その積み重ねの中で次第にサスペ
ンスが盛り上がる。自殺か他殺か、犯人は誰か。二転三転す
るドラマ、目まぐるしく変化する人間関係。会話の中でさり
げなく配置された細かな布石、巧妙な伏線が意外なところで
効いてくる構成の巧さに舌を巻く。
 舞台演劇的な内容ながら、動きのあるカメラワーク(視点
の変化)と編集のリズムが、テーマパークのライド・アトラ
クションのように観客を物語世界に引き込んでいく。

 夢と現実、二つの顔を持つ「アイドル」、ハンドルネーム
という架空の人格を持つ5人の男たち。回想される過去と現
在進行形のディカッション。「虚構」と「現実」の間を巡る
ドラマ構成・ファン心理の本質を突いた作劇は、推理のスリ
ル・シチュエーションを活かした笑いだけでなく、思いがけ
ない感動をも喚起させる。真剣さと切実さが生み出すエモー
ションの連鎖は、まさに喜劇=コメディの真骨頂である。

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