【映画批評 過去記事から】
初恋の雪■2007年/日本韓国/ビスタ/101分
■制作プロダクション:角川映画/Dyne Film
監督:ハン・サンヒ
脚本:伴一彦
撮影:石原興
照明:土野宏志
編集:キョン・ミンホ
音楽:チャン・ジェイファン
出演:宮崎あおい、イ・ジュンギ、塩谷瞬、森田彩華
   柳生みゆ、乙葉、余貴美子

 父の仕事の都合で京都にやってきた韓国の青年ミンは、
偶然出逢った七重に一目惚れ。日本語はまったく判らない
が積極的にアタックして、交際を重ねるようになり、七重
のために敬遠していた陶芸を習い始めるミンだったが、家
庭に大きな問題を抱える七重は、ある日突然、彼の前から
姿を消してしまう…
d(>_<  )…Good(2012/8/18 )
 前半は青春映画テイストで、宮崎あおいの圧倒的な魅力
と、イ・の快活なキャラクターが生み出す韓流ドラマ風の
茶目っ気溢れたアクション描写、(自転車、テコンドー、
橋からのジャンプ、陶芸、バイト、剣道)が静と動のコン
トラストを生み、映画を引っ張る。
 韓国人青年と日本人少女の偶然の出会いから始まる恋。
物語は二人の思いを交互に描き、その恋の過程を追うが、
主人公二人の内面はよく描き出しているものの、その周囲
の人々のドラマはやや大雑把で、もうひとつふくらまない
点が惜しい。

 最も特筆すべきは、日韓を舞台にした際に従来の映画に
ありがちだったような国籍問題はここには一欠片もない、
ということである。韓国文花に親しんでいる日本、インタ
ーネット文化がごく普通になっている現代感覚を踏まえて
か、二人の間の意思疎通における言葉の問題はごくさらり
とクリアされるし、物語中盤、二人を別かれるのも出会う
のも日本国内であり、日韓の物理的民俗的距離は無化され
ている。まさに「愛に国境はない」というべき作劇の中、
後半はやや大人っぽい恋愛映画のニュアンスを見せるが、
二人の出会いのわりには突然の別れや再会にドラマ性が乏
しく、1年間のドラマを端折ったわりに、終盤は詰め込み
過ぎで、前半の京都でのエピソードが悪くないものの、全
体的な印象としては予定調和に終った感が否めない。
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2012鑑賞   宮崎あおい  
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