【映画批評 過去記事から】
Frowers■2010/シネマスコープ/110分
■制作プロダクション:ROBOT
監督:小泉徳宏
脚本:藤本周、三浦有為子
撮影:広川泰士/視覚効果:石井教雄
照明:津嘉山誠
美術:山口修
編集:張本征治
音楽:朝川朋之
出演:昭和11年…蒼井優、真野響子、塩見三省、三浦貴大
   昭和44年…竹内結子、田中麗奈、大沢たかお、長門裕之
   昭和52年…仲間由紀恵、井ノ原快彦
   平成21年…鈴木京香、広末涼子、平田満、駿河太郎

昭和11年・春。親同士が決めた結婚に悩み続ける凛。女学
校を出て進歩的な考えを持つ凛は、式当日遂に家を飛び出し
てしまう。昭和30年代・夏。凛の娘たち、長女・薫、次女
・翠、三女・慧。彼らはそれぞれに事情を抱えながらも、高
度経済成長を遂げる日本で大人としての一歩をそれぞれに歩
み始める。現在・冬。慧の長女である奏と次女の佳。夢にも
恋愛にも挫折し一人苦しむ奏と、あくまでも前向きに生きよ
うとする佳。凛が花嫁姿で走り出した昭和11年から、奏が決
意する平成の現代まで、前向きに芯のある凛とした日本女性
たちの美しさの瞬間瞬間を、三代にわたる6人の女性たちの
大河ドラマとして描き出す。
d(>_<  )Good!!(2010/07/8 札幌東宝公楽)

 それぞれの時代・状況の中から生きる勇気を見つけ出す女
性たちの物語。時代表現を「映画」的な映像処理で見せるア
イデアがとにかく斬新で面白い。時代ごとの映画の特徴的な
「クセ」を押さえた演出、それに沿って6人の女優がそれぞ
れ魅せる演技の素晴らしさ。本当にその当時のフィルムをつ
ないだような不思議な感覚。テーマと表現をはっきり女性た
ちに据えたことで、結果的に相対する男性像が希薄になって
しまい、映画自体が存在的に弱くなってしまった面も否めな
いものの、ごく普通の人たちの人生が淡々と綴られる「古い
アルバムをめくる」ような本作は、「映画は体験である」と
いうテーゼを映画そのものが提示してくれる、という意味で
も、愛しさに満ちた作品である。
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【映画鑑賞記録】2010年7月
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2010鑑賞   小泉徳宏  
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