【映画批評 過去記事から】
アズミ・ハルコは行方不明■2016年/ヴィスタサイズ/100分
■制作プロダクション:AXON、プラスディー
監督:松居大悟
原作:山内マリコ
脚本:瀬戸山美咲
撮影:塩谷大樹
照明:西田まさちお
美術:高橋達也
劇中アニメーション:ひらのりょう
録音:矢野正人
編集:小原聡子
音楽:環ROY /主題歌: チャットモンチー
出演:蒼井優、高畑充希/太賀、葉山奨之/
   石崎ひゅーい、菊池亜希子、山田真歩
   落合モトキ、芹那、花影香音、柳憂怜
   /国広富之、加瀬亮

寂れた国道沿いの郊外の街で、ある日突然姿を消したOL安
曇春子(28)。 彼女が消えた街に、捜索願いのポスターを
真似た落書きペイントが拡散していく……。ハルコはどこへ
消えたのか?彼女が消えるまでと、消えた後の二つの時間を
交錯させながら、現代女子の姿を描き出す。


d(>_<  )Good!!(2016/12/06 ディノスシネマズ札幌 スクリーン2)


【映画における「逃亡劇」は、いつも女性だけが成功する。
なぜなら、女は「脱出行」だが、男は「逃避行」だから。】


 「青春映画」というよりも、「青春・その後」を考える映
画でした。「無条件の青春」は終ったけれど、さぁ次はどう
する?という局面に向き合う中で、傷を負いつつも前向きな
女性たちと、あきらめてばかりのバカな男たちの明暗が、ポ
ップな画面構成の中にくっきり映えていて素晴らしい。

 世代ごとのそれぞれの女性たちの「現在進行形」のエピソ
ードを、時系列をバラバラにして自在に編集するスタイルだ
が、シーンの整合性の良し悪し、あるいは「あぁこうなるの
か」という驚きもさることながら、登場人物のドラマがそれ
ぞれ際立っているので、「物語の流れ」と「映画としての実
時間」とがダイナミックに連動していて、その一貫性の有り
様が面白かった(「ストーリー」がよく判らない、という感
想も判るが)。逆にストレートな時間軸で描かれていたら途
中で飽きてしまったかもしれないと思う。モザイク画を楽し
むような感覚を、肯定的に実感出来るのは、言うまでもなく
蒼井優が演じたキャラクターの力によるところが大きい。
 タイトルで『行方不明』と前置きしながら、彼女が映画全
編でクッキリと「存在」している。
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2016鑑賞   蒼井優   高畑充希   山田真歩  
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