【映画批評 過去記事から】
さくや妖怪伝■2000年/ビスタサイズ/88分
原案・監督:原口智生
特技監督:樋口真嗣
脚本:光益公映
撮影:江原祥二
照明:土野宏志
編集:奥田浩史
音楽:川井憲次
出演:安藤希、山内秀一
   嶋田久作、逆木圭一郎
   黒田勇樹、塚本晋也
   石倉英彦、丹波哲郎
   藤岡弘、松坂慶子
   竹中直人(語り)



 妖怪との戦いに倒れた妖怪討伐士・榊備前守芳明の一
人娘である咲夜。妖刀・村正を引き継いだ彼女は、幕府
から怪異の元凶を探るよう言い渡され、早速、亡き弟の
代わりとして育てている河童の太郎と、ふたりの手練の
忍者・似鳥周造、猿鬼兵衛を供に従えて、駿河の国の草
薙の地を目指す。

 大映妖怪映画の血脈をまっすぐ受け継ぐ伝奇時代劇。
 妖怪退治の使命を帯びて旅を続ける公儀妖怪討伐士と
その仲間の闘いを、ある時はスリリングに、またある時
はコミカルに描き出す。
 道中で遭遇する悪い妖怪たちを倒しつつ物語を進める
正攻法のアクション活劇が展開する一方、キャラクター
たちのほのぼのとしたやりとりや、太郎の心の葛藤のド
ラマを盛り込んで、ワクワクする面白さが全編を引っ張
っていく。クライマックスでは特撮技術を縦横に駆使し
た一大スペクタクルが展開。最終決戦で咲夜の前に立ち
はだかる妖怪・土蜘蛛の女王(松坂慶子)の迫力は妖艶
にして圧巻。
 親子揃って観られる娯楽映画は、すっかりアニメーシ
ョン映画にお株を奪われて久しいが、これはアニメーシ
ョン的な物語世界を、実写で堂々と展開してみせた野心
作であり、まだまだ特撮映画もやってくれるじゃないか
と、心底嬉しくなる痛快娯楽作品である。
               (天動説/映画批評)


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